まずは、資金計画を立てやすいことです。住宅ローンが残っている場合、残債を売却代金で返済できるメリットがあります。完済済みの場合は売却代金を新居の購入資金に充てることができます。売却先行は、資金面の不安を最小限に計画できることが最大のメリットです。

住みながらの売却の場合、多くはいつまでに売らなければいけないなどの期限に縛られることがありません。そのため、焦って価格を下げて売り急いだりすることなく、余裕をもって売却をすすめることが可能です。

内覧者に生活している空間を見てもらうことになりますので、購入希望者が実際の生活をイメージしやすくなります。購入を検討している人と直接話す機会もできる為、物件の魅力をアピールすることで、物件を気に入ってもらえる可能性が高まります。

住みながらの売却では内覧希望者とのスケジュール調整が必要になります。希望した日時に在宅し、室内を片づけたりする必要があります。内覧希望者の希望に合わせることができないと貴重な機会損失になりますので、できる限り柔軟に対応できることが望ましくなります。

生活のイメージをしやすい反面、あまりにも物があふれてしまっていると、購入希望者にマイナスのイメージを与えかねません。室内の整理整頓は基本ですが、できる限り目に入る物の量を減らすことが大切です。

売却期間が長期化すると、内覧の度に室内を整理整頓したり掃除をしたりなど、負担が大きくなります。多くの購入希望者が内覧に来ることになりますので、希望者に合わせて日程調整をすることが重なると肉体的にも精神的にも疲労が蓄積していきます。